ウェアレス端末とは?
新型コロナウイルスにより私たちに生活は大きく変化し、情報社会へ更なる拍車をかけました。
その中で特にあげられるものは5Gなど情報通信技術ですが、デバイス技術も大きく進歩しています。
直近でいうとスマートグラスなんかがそうでしょう。
サングラス型ディスプレイに映像を映し出し、AR(拡張現実)を用いて、仕事の効率化などをメインに扱われています。
一般向けにはあまり普及していませんが、一部企業の中にはスマートグラスを使用し、効率アップに踏み出しています。
一応一般の方もAmazonなどで購入できますが価格はかなり高額です。
スマートグラスはいわゆるウェアラブル端末の一種です。私たちに最も身近な物でいうとApple Watchなどスマートウォッチが代表格です。
このウェアラブル端末も近年のコロナ禍で急速に発展し普及していきました。電車などでも多くの方が時計代わりにつけているのを見たことがあるのではないでしょうか。
では今回のタイトルにあるウェアレス端末とは何でしょうか。
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ウェアレス端末とは
読んで字のごとくですが、ウェア“レス”です。
そうです。端末として存在しない端末であるということです。
.......???
そうなるよねww
矛盾した表現になりますが、スマートウォッチやスマートグラスは腕につけたり、サングラスのようにかけて使用します。
それに対してウェアレス端末とは?
ウェアレス端末はそのように使いません。
皮膚に直接映像を映したり、サングラスをかけなくともARの世界を見ることを可能にする技術になります。
まだ世の中にこの技術はほぼ流通しておりません。
しかし日本が誇る大企業と大学の共同研究でウェアレス端末は既に開発に成功しています。
開発はDNPと東京大学!
そのウェアレス端末の名前はスキンディスプレイです!
最先端ウェアレス端末 スキンディスプレイとは
このウェアレス端末は皮膚に貼り付け、手の動きに合わせて伸び縮みするディスプレイになります。
最大の利点は伸縮率45%で動きに合わせて伸び縮みするのですがその際にディスプレイの映像が乱れないのです。
皮膚に張り付けるので曲げたりした際には映像が乱れるといくらウェアレスといえど、そうなると不便です。
まだ試作品の段階ですがこのスキンディスプレイは16×24個のmicro-LEDを極薄ゴムシートに埋め込んでいます。
従来伸び縮みする製品は伸び縮みする際に明暗が崩れたり、電極が壊れたりするという問題がありましたがこのスキンディスプレイはそれを解決しました。
何に使うのか
皮膚に貼るということでこれは大きな特徴になります。
情報端末はデスクトップPCからスマートフォン、ウェアラブル端末まで小型化、軽量化され続けました。この完成形がついに誕生したのです。
持ち運ぶことさえ必要のない情報端末です。
人体とディスプレイの融合、すなわちウェアレス端末です。
一体どのようなことに使用されるのでしょうか。
まず考えられるのでは、スポーツ関連ですよね。
ランニングや激しめの運動時に心拍の計測などできるスマートウォッチはありますが
装着感があり、なにより他人に接触した際に危険です。
そんな問題を一瞬でウェアレス端末のスキンディスプレイは解決してくれます。
また、入院中の患者は体中に電極シートを貼り、行動、動作を制限されますが、ウェアレス端末ならその心配はありません。身体と一体化されており、ディスプレイには心拍数の表示もできます。
このように装着することによる不都合をすべて取り除くことができます。
また日本ではあまり流行っていませんがファッションタトゥーのように使用し、好きなデザインをいつでも変えられるというような未来も待っているかもしれませんね。
2020年7月にはスキンディスプレイのフルカラーディスプレイ化に成功しています。
これは簡単な映像などを表示させることも可能になってきたということで、
近い未来には高画質の映像も見られるかもしれません。
スキンエレクトロニクスへの可能性
これまでスマートフォンやPCを初め情報デバイスは小型化、軽量化、高精細化を目指し研究、開発されてきました。
今回のウェアレス端末、スキンディスプレイはその技術もついに身に着けないデバイスというスキンエレクトロニクス分野への可能性を大きく動かしました。
私たち一般の方々にも近いうちにスマートグラスが製品化され、さらにその先には更なる進化を遂げたウェアレス端末を日常的に使う日が来るのでしょう。
ほんの数年前までは1人1台電話なんてことはあり得ませんでした。
しかも大型の持ち運びに不便なものでした。
しかし気付けばスマートフォンのように小型、軽量化し誰もがもてるようになりました。当時はこのようになると誰も予想していませんでした。
しかし現実は現在のように一人一台どころかタブレット含めれば複数台持っている時代になりました。
このように今見ると遠い話に見えますが、実際は手に届く話なのです。
ウェアレス端末とは?と気になった方がこの記事を読んでくれたと思いますが、
その全くわからないものが急速に発展している時代なのです。
いつの日か当たり前のようにウェアレス端末を持っている日が来るかもしれませんね。
今回はここまでになります。
またお会いしましょう。