240Hz(240fps)のゲーミングモニターは本当に違いが感じられるのか。FPSゲーマーなら一度は疑問に思ったことがあるはずです。「144Hzと変わらない」「人間の目では認識できない」という意見もありますが、実際に使い込んでみると視覚的なぬるぬる感以外にも大きな恩恵があることがわかりました。
2026年現在、360Hz・500Hz超のモニターも登場していますが、240Hzはコストパフォーマンスと性能のバランスが最も優れたゾーンとして依然プロゲーマーにも愛用されています。今回はプロ御用達のBenQ ZOWIE XL2546Kを実際に使い込んだ上で、正直な感想をお伝えします。
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240Hz(240fps)ゲーミングモニターとは?fpsとHzの違いを整理する

まず基本的な用語を整理しましょう。フレームレート(fps)とは、1秒間に何枚の画像(フレーム)を表示できるかを示す単位です。240fpsであれば、1秒間に240枚の映像を描画できることを意味します。
一方、リフレッシュレート(Hz)とは、モニター側が1秒間に何回画面を更新できるかを示す単位です。240Hzのモニターは1秒間に240回の画面切り替えが可能です。ゲームで240Hzの恩恵をフルに受けるには、PC側も240fps以上を出力できるスペックが必要になります。
販売ページではHz表記が多く、会話ではfps表記が多い傾向がありますが、意味はほぼ同じと考えて問題ありません。本記事では以降「fps」表記で統一します。
なお、2026年現在ではHDMI 2.1やDisplayPort 2.1の普及により、高リフレッシュレートの接続環境も整ってきました。接続規格についてはこちらの記事も参考にしてください。
【2026年最新】HDMI 2.1対応ゲーミングモニターおすすめ5選|4K/144Hz/HDRのメリット・デメリットも徹底解説
BenQ ZOWIE XL2546Kのスペックと2026年時点での立ち位置

BenQ ZOWIE XL2546Kは2020年に発売されたモデルですが、2026年現在も多くのプロゲーマーやストリーマーが使用し続けている息の長いモニターです。スペックを改めて確認しましょう。
- パネルサイズ:24.5インチ
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- リフレッシュレート:240Hz
- 応答速度:0.5ms(GtG)
- パネル種類:TN(Fast IPS液晶採用モデルあり)
- 主な機能:DyAc+(Dynamic Accuracy Plus)、Black eQualizer、Color Vibrance
- 台座:小型化された新設計スタンド
2026年時点では360Hz以上のモニターも市場に多数登場していますが、240Hzクラスは価格と性能のバランスが最も現実的な選択肢として根強い人気を誇ります。特にApex LegendsやVALORANT、CS2などの競技シーンでは今も主流です。
モニター選びで迷っている方は、ゲーミングモニターの選び方【2026年最新版】PC・PS5・Switch対応を徹底解説もあわせてご覧ください。
240fps(240Hz)は実際に変わる?体感レビュー
実際にどのような環境で試したかをまず明示します。
- モニター:BenQ ZOWIE XL2546K
- PC:GALLERIA XA7C-R37(Core i7-11700H / RTX 3070 / 16GB RAM)
- プレイタイトル:Apex Legends、VALORANT
このスペックであれば240fps以上を安定して出力できます。試した結果、いくつかの明確な違いを体感することができました。
ぬるぬる感・滑らかさについて
率直に言うと、ぬるぬる感は増しました。ただし、感動の度合いは以前の経験によって大きく変わります。筆者自身は75fps→144fps→240fpsという順番で乗り換えてきましたが、75fpsから144fpsへの変化は「世界が変わった」と感動するレベルでした。
それに比べると、144fpsから240fpsへの変化は「明らかに滑らか」というより「少し改善された」という印象です。ただしこれはあくまでぬるぬる感という視覚的な話に限ったものです。
また、144fpsモニターに戻した際は軽度の画面酔いを感じました。75fpsに戻したときの「ラグのような不快感」ほどではありませんが、240fpsに慣れた後では144fpsも物足りなく感じるのは確かです。
メリット①:リコイルコントロールが明確に向上した
240fpsの最大の恩恵は視覚的な滑らかさではなく、操作精度の向上にあります。フレームレートが高くなると、1フレームあたりのマウスカーソルの移動量が小さくなります。つまり、より細かく・より正確にエイムを調整できるようになるのです。
144fpsと240fpsでは1フレームあたりの時間が約6.9ms対4.2msと異なります。この差が積み重なると、リコイルコントロールの細かさに直結します。Apex LegendやVALORANTで試したところ、武器の反動を抑える操作が明らかにやりやすくなりました。
これは「目で見える差」ではなく「操作で感じる差」です。ゲームが上手くなったように感じるのは気のせいではなく、物理的に操作精度が上がっているためです。165Hzと240Hzの差についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
165Hzと240Hzモニターの違いは?いらない?BenQ ZOWIE XL2546Kを実際に使った結果【2026年最新】
メリット②:DyAc+による残像低減効果
BenQ ZOWIE XL2546K独自の機能であるDyAc+(Dynamic Accuracy Plus)は、高速移動する敵キャラクターの残像を大幅に低減する技術です。一般的なモーションブラーリダクションと比較して、より自然な映像を保ちながら残像を抑制します。
特にVALORANTのような素早いキャラクターの動きが多いゲームでは、敵の視認性が格段に向上しました。「あそこに敵がいた気がする」という曖昧な認識が「確実にあそこにいる」という確信に変わる感覚です。
2026年時点では競合モデルもMBR(モーションブラーリダクション)機能を搭載していますが、DyAc+の完成度は依然として高い評価を得ています。
メリット③:Black eQualizer(黒色補正機能)で暗所の敵が丸見えに
Black eQualizer(ブラックイコライザー)は、暗い場所に隠れた敵を視認しやすくする機能です。ゲーム内の影の中や建物内部など、通常では見えにくいエリアを明るく補正します。
レベルは0〜20で調整でき、筆者の場合はレベル10〜12が最もバランスよく使いやすいと感じました。過度に上げると全体的に白飛びしたような見た目になるため注意が必要です。この機能だけでもキル数に明確な差が出ると感じるほど有用です。
240fps(240Hz)ゲーミングモニターは2026年でも必要か?360Hz・500Hzとの比較

2026年現在、360Hz対応モニターが一般価格帯にも普及し始め、一部では500Hz超の製品も登場しています。「今さら240Hzを選ぶ必要があるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
結論として、240HzはFPSゲーマーにとって2026年でも十分な選択肢です。理由は以下の通りです。
- 240fps以上を安定出力できるPCスペックのハードルが高い(RTX 4070以上が推奨)
- 360Hz・500Hz対応モニターの価格はまだ高め(2〜4倍程度)
- プロシーンでも240Hzは主流ラインとして使用継続中
- BenQ ZOWIE XL2546Kのように実績あるモデルは信頼性が高い
ただし、競技性を極限まで追求するプレイヤーや、将来的なアップグレードを見越して購入するなら360Hz以上も検討の価値があります。240Hzの必要性についてはこちらでも詳しく解説しています。
ゲーミングモニター240Hz(fps)は必要?実際に使ってみて必要性を検証します
まとめ:BenQ ZOWIE XL2546Kと240Hzは2026年でも買いか?
BenQ ZOWIE XL2546Kを使って240fps(240Hz)ゲーミングモニターの効果を検証した結果、視覚的なぬるぬる感だけでなく、操作精度・視認性・残像低減という3つの面で明確な恩恵があることが確認できました。
「144fpsと大差ない」という意見は、ぬるぬる感という視覚的な側面だけを比べた場合に限り正しいと言えます。しかし操作精度の向上は実際のゲームパフォーマンスに直結する重要な要素です。
2026年現在、240Hzモニターはコストパフォーマンスの面で最もバランスが良く、特に競技FPSプレイヤーには強くおすすめできます。360Hz以上が欲しい場合は予算と相談しつつ検討してみてください。プロが実際に使用しているモニター情報はこちらの記事でも紹介しています。
- ✅ リコイルコントロールなど操作精度が向上する
- ✅ DyAc+で残像が大幅に低減される
- ✅ Black eQualizer で暗所の敵が見やすくなる
- ✅ 2026年でも競技FPS用途として十分なスペック
- ⚠️ ぬるぬる感の変化は144Hzからの差は小さい
- ⚠️ 240fps安定出力にはそれなりのPCスペックが必要